2013年4月20日土曜日

勉強が苦手で、軍人が嫌いでも、読んでよかった!

日露戦争時米国従軍記者S・ウォッシュバーンが、乃木大将の身近で、旅順・203高地攻防等々を書いたドキュメント。
勉強はダメでも、歴史は好きのはずが、徳川時代以降は高三でも三学期だったせいか、
全然記憶にありません。幕末からこっちは、チンプンカンプンです。
「乃木稀典」という人が、夫婦で自害したらしいという知識はあるけど、なにせ軍人なんて
先入観として「嫌いっ」というのがあり、興味を持てなかった。しかし、食わず嫌いはよくないですね。
あの死刑囚「永山則夫」さんも言っている。無知の涙、と。まさに私は、それです。
この「乃木像」は、どんな手垢にもまみれてない、米国の当時27-8の青年が、戦争の真っ最中に
近くで乃木さんに接して、感じた、乃木・その他日本人の印象です。戦争を美化したり、脚色したりという立場にない視点が、気に入りました。薄い本ですが大変おもしろいです。
乃木さんは、この戦いで二人のご子息を亡くし、数十万の兵隊を死なせている。明治天皇の崩御のとき
割腹するんですが、すでにご本人は戦争時にいつでも死ぬ決心はできてたと思います。
昔の日本人はすごい!と、驚き感動しました。原文のタイトルは「NOGI」。