2013年3月22日金曜日

とらぬ狸の皮算用を、ついしたくなる株相場

曇った空に、もやもやーっと桜が広がってる、そんな夕暮れはなぜか物憂いなぁ。
T子さんの株の先生は、84歳のおじいさんだけど、今期の株上昇にもしっかり張り切っているらしい。
一銘柄を、十万株単位で買うという。五千万くらいの利益をあげるとか。動かす単位が大きいければ、儲けも桁外れにはなるでしょうが、そんな買い方は心臓に悪いし、資金がなければ無理だ。
お奨めは、色々あるらしいけど「三菱東京uf◎◎銀行が、押したら買いですって」と。「押したらって何?」ときくと、「少し値を下げたときに、拾いなさいってこと」というT子さんこそ、この相場にとうとう手を出したらしい。
「まあ少しね」。そういう彼女、ここ10年足らずで数千万の損を出したはずだけど、懲りない奥様だ。
もう高齢なので、ボケ防止によい趣味かもしれないが。「テレビとかマスコミは、株主優待とか素人投資家を誘い込もうと、大宣伝ね」「そうよ、今買ってるのは外国勢で、経済実態が伴わないから、また急にはしご外される恐れは十分あるよね」「でも、本当にひどい目にあって、頭にきてるから、この相場少しは儲けさせてもらわないと、悔しい気がする」、・・・・・株の諺に、まだはもうなり、もうはまだなりというのがあるけど、この外国勢主導の上昇相場、いつまで続くのか。それが分かったら苦労はない。これもシナリオがあるとすると、きっちり大儲けする人は確実にいる。そのおこぼれに預かろうと、色々がんばっても、疲れる割に益は少なく、またしても大損をさせられたりする。はやし立てるマスコミの罪は本当に重い。