2013年8月25日日曜日

ドタバタしながらも、こんな「おみやげ」を買ってきた

20年以上内戦が続いていたカンボジアが、一応終結したのは、1991年。映画「キリング・フィールド」を見ていたので、悲惨な体験をした国民なんだなーという認識はありました。それで、おみやげ品も、あまり期待してませんでした。有名な「アンコールワット・クッキー」も日本人サチコさんの経営になるものです。団体バスが横付けで、売れていて、味見したら、美味しかったけど、少し高いかな。手がでませんでしたが。私が欲しかったのは、ヤシ砂糖。ヤシの花の樹液を煮詰めたもので、農家の収入源とか。天然自然の製法です。沖縄の黒砂糖よりあっさりしていて、煮物に使ってます。上の写真は、アマンサラからのプレゼント。右のスプレーもアマンサラに常備されていた、蚊よけ用レモングラスのナチュラル・ハーブスプレー。左の細長い棒も、常備されていたお線香?。素晴らしかったのが、粒の黒胡椒。サチコさんの店で五百円くらい。マーケット、博物館のショップにもあり。砕いて、肉にまぶして焼くと香ばしいかおりで、ポリポリと食べられます。ローストする時に、どんな素材でもひきたててくれ、レストランで出された焼トマトも、粒胡椒が効いてて美味でした!
クロマーなどもそうですが、カンボジアでは一枚の布を、多様に使いまわします。スカートにしたり、バスタオル風にしたり、頭にかぶったり。熱帯だし、装いが単純と言ってしまえばそれまでですが。だからなのか、この布が、なかなかあなどれない素晴らしさ。「クメール伝統織物研究所」は、日本人の森本さんが、カンボジア絣の織物に魅せられて、伝統織物の復興にがんばっている工房。2回通っちゃいました。町外れのバラックの建物ですが、二階に展示されていた布は、すごくよかったですワー。アンティークっぽい模様もあり、値段を見て、みんなで「ひえーっ」と驚きの声。千ドルとか、軽く書いてあるんだもの。糸から育てて、手織りで作るからでしょうか。百ドルー五百ドルくらいのマフラーを、目を皿にして眺めました。こんな模様、どこにも無いです。悩みつつ、二枚購入。カンボジア復興のためだ、とか言い訳して。マフラーには、「私たちは、黄色いまゆから糸をひき、木の皮や虫の巣などの、自然の色で染め、昔からの技術で、丁寧に織り上げています。シルクは髪の毛と同じような性質なので、お洗濯はシャンプーをお使いの上、水ですすいだ後、軽くしぼって干してください。お天気のよい日に、朝日に当てていただくと布が元気になります」と説明書が。この微妙なシルクは、ドライクリーニングはダメだそうです。どんどん使っていただくと布が喜びます、とも。灰色、黒、モスグリーン等たくさんの色がありました。どれも、複雑な模様と、色合いで、古典的な柄を踏襲している貴重な手作り品。