2013年4月16日火曜日

八ケ岳の山桜が咲いています


カラマツの林を背景に、ひっそり咲いている「やまざくら」




 「しき嶋の  やまとこころを 人とはば
朝日ににほふ  山さくら花」


本居宣長の、この歌は有名ですが
宣長が、還暦に際して詠んだ歌だと、
小林秀雄が書いています。

宣長さんほど、たくさん桜を詠んだ人は
いないそうで、死ぬ前の年などは、
三百首も詠んだ、とか。
遺言書には、自分の墓の図形とその後ろには
「山桜の木」を植えるように指定されているんだそうです。

きっと山桜って、余り大きくならない木なんでしょうかね。
ソメイヨシノは大木になるから、
墓石を倒してしまうかもしれないけど。

八ケ岳の桜は、鹿にかじられたり、
しながら、やっと花をつけ、
たくさんの人に見られることもなく、
散ってしまう所が、可憐です。