2014年3月5日水曜日

対談集を読んで興味をもった「大庭みな子」、65歳で倒れ76歳で亡くなっていた

蜜月という言葉は皮肉かと思われるほど、過酷な介護の日々が生々しい。男でも女でもなくなって同化してしまったとか。
高橋たか子と大庭みな子の対談集を読んで、関心をもった「大庭みな子」さん。
まったく読んだことはなかったけれど、彼女は優れた作家なのだ。でも、たくさん読まれている人ではないようで、日本の文学のあり方って難しいですね。著書より、まずこちらのドキュメントを借りてしまいました。
彼女は1996年65歳のとき、突然小脳出血で倒れ二ヵ月後には脳梗塞を起こし、左半身不随など「車椅子から離れられない第一級身体障害者の変わり果てた姿になってしまった」(大庭利雄記)
この本は、倒れてから三年間程の介護生活の記録。毎日欠かさず記録したものです。「介護とは同じ痛みを一緒に感じること」などと書くご主人、ほとんど肉親の感覚になってることは驚きです。知人でも夫が脳梗塞で、介護をしている人もいるし、人ごとではない世代のわれわれです。アッというまに、厚い本を読んでしまいました。これを読んで誰もが思うのではないでしょうか。「夫婦の片方が倒れたら、私はここまでできるかしら。相手はここまでしてくれるだろうか?」・・・。自信ありませんっ!