2013年6月26日水曜日

出産祝いに、と思うんですが

少し前、知人にお祝いで一冊プレゼントしましたが、どうだったかな。彼女はもともと勉強家だし。
去年暮れに結婚したカップルが、今年の暮れめでたく出産の予定とか。お祝い何がいいかな。
ふと思い出したのは、この昭和52年発行の「現代のエスプリ・特集母親(母性の氾濫と喪失)」。
これ、私にとっては人生を左右するような衝撃の本でした。母子関係の名著の抜粋を網羅したもので、
HWハーロウ、Jボウルビィ、ドイッチェ、スピッツ、エリクソン等など発達心理学の名論文が並び、土居健郎、平井信義、小此木先生などの文章も。
長男を抱いて、「抱き癖」の何たるかも茫洋としていた育児能力ゼロの私は、この本によって目から「鱗」どころか、目玉も脳みそも流れ落ちてしまうようなショック。それから、専門書を各々取り寄せて読み漁り、とうとう悟りと開き直りの境地に達したんですが・・・・。
私の子育ての、背骨というか、支柱になってくれた本がこれ。結果はともかく、悔いなく育児に取りくめたのは
精神衛生上よかったです。でも、今の若い人に押しつけても、迷惑がられるかしらん・・・・。