2013年11月25日月曜日

刑務所というのはジャングルと一緒

特大サイズにすると、写真としてゴツいので、控えめサイズにしたアウトロー系や政治系のドキュメント本。
連休は、図書館に予約していた二冊がやっと来たので、つい読んでしまいました。
昔から持っている山口組系の雑誌は、「男の顔」コレクターとしては必携で、顔を描くときに、とても参考になる面構えの写真が満載なのですが。・・・こちらの盛力健児著「鎮魂」は、結構売れてるし、図書館予約も多いです。
著者の盛力会長は、懲役六、十六年と刑務所で服役して、今はやくざから足を洗い少林寺拳法の普及につとめているけれど、山口組の変遷を渦中から見てきた人です。私は、組長さんたちの顔写真は、仕事柄随分まじまじと眺めてきて名前まで覚えてしまいました。今回も本に出てくる名前と写真をつきあわせ「ふーむ」とうなずきつつ興味深く読みました。警察が暴力団殲滅をめざし成果をあげてるようですが、そうやって「悪」がステルス化していくって、一般市民にはいいことなのかどうなのか、簡単には分かりません。社会的災いから身を守る方法が、複雑化しそうなことは確かです。でも「黒幕」の方を読む前に、連休は終わってしまいました。
「刑務所というのはジャングルと一緒。オオカミもおればジャッカルもおるし、ハイエナもおる。けど、そんなところにトラやライオンが一匹でも放り込まれたら皆、おとなしくなるでしょ。それと一緒ですわ」と自分が入監した状況を語る盛力さん。トラ・・・・・って。