2013年4月25日木曜日

「畑のおうち」は、優しくて温かくて美味しい野菜と家族の物語

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「ターシャの庭」の主人公は可愛いおばあさん、こちらの主人公は可愛いおじいさんと可愛い女の子。

けしは、大好きな花。季節ごとに、岡崎さんの庭は野菜だけでなく花も美しい。

岡崎英生さんは、漫画家の上村一夫さんがお元気だった頃、原作などを書かれたり、
大切な先輩のお一人でした。
独自の作家活動をなさってましたが、先日「本ができました」という連絡のあと、すてきな本が届き、それがこの「畑のおうち」です。中を見て「えーっ、いつからこんな健康的な生活してたんですかー!」と驚いてしまいました。
週末になると、東京から長野の家付き貸し農園「クラインガルテン」に出かけて、
せっせと野菜作りに励んでらしたとは。孫娘のこうちゃん相手の岡崎さんは、
立派な好々爺さんなのです(スミマセン)。しかし、同じ自然を楽しむ趣味でも、ただ山に登って降りてくるだけより、
たくさんの美味しい野菜を収穫するスタイルは、みんなに喜ばれるし体にいいし生産的ですね。
誰もがあこがれる生活を、随分前から楽しんでいた岡崎さんですが、読むと単なる野菜本ではなく、さりげない家族愛にこころを動かされます。奥様「マリ子」さんへの想いに、「ううーむ」とうなってしまいました。
たくさんの愛にあふれた本です。

株式会社文芸社・1700円「畑のおうち」月刊ビズBiseS連載・岡崎英生