2013年4月22日月曜日

玉三郎は、いつもどこから見ても、美しい


めでたい杮落としの日曜日、玉三郎の舞をみたかったので、二部のお弁当付にしました。


明るく、広く、立派感が隅々にまであふれる歌舞伎座、以前の古めかしさがふと懐かしい。
中央区で働く関係で、歌舞伎座にもご縁があります。歌舞伎ファンではなかったけれど、
なんとなく親近感が生まれ、色々品評してみたりするようになりました。
満員御礼の賑わいのなか、本当に華やかな舞台でした。
まず、日比谷線東銀座の改札を出るとすぐ、明るくてにぎやかな広場になり「へえー」と声が出てしまいます。この「木挽町広場」は、とても広くて切符売り場のほかに、お食事処や、お土産処、お弁当処、色んな出店が一杯。切符の無い人も、OK。ここからエスカレーターで地上にでると、正面玄関から客席に入場です。
中の柱も雰囲気も、今までと変わらないです。確かに、椅子はたっぷり座りやすそうになった。けど!
前の人が少し大きめの男性だと、舞台が見ずらい!髪を少し高く結った女性、というだけで前が見えない。
何度も首を、左右に振ってみることになりました。前は、こんなにひどくなかった・・・。席の前後を、少しづつズラせばよかったのに、という声があちこちで聞かれました。隈研吾氏、まずいよ、これ。
有名な「弁天娘女男白浪」は、初めてです。尾上菊五郎が大立ち回りで頑張ってましたが、
奥様の冨司純子さんが幕間に、御贔屓すじのお相手に甲斐甲斐しく動いてました。
さりげなくよく見ると、小柄な方で、薄い色の着物をお召しになり、写真や映像よりお皺も深く、その割に髪の色が真っ黒すぎに思いました。でも腰も低く、歌舞伎ファミリー稼業もなかなか大変そうです。
菊五郎はむくんで衰えのみえる太もも丸出しの大活劇、ご老体にはきつそうですが、経験ある役者さんが
随分欠けた今、頑張ってもらうしかありません。ひっくりかえらないよう、養生しないとー。